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管理人Amberがひっそりと書いた詩(散文)を、 こっそりと公開することを目的として開設された空間。 更新は極めて遅い事が特徴。
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聞こえるのは 鼓動のリズム

感じたのは 確かな呼吸

暗闇に落ちて なお──

どこまでも 執拗に 喘ぐ指先


赤く染まり

青に彩られ

やがては白く

黒が塗り込まれ


この足が 指が 顔が

融けて流れるように

消えてしまった

それでも まだ 

奴は そこに居る


聞こえるのは 鼓動のリズム

確かな 呼吸

何かを探る 執拗な 指先



 なんでしょう。久々に、萩原朔太郎の「月に吠える」をパラパラっと。
 この詩集を読む限り、病んでるよね、何があったんだろうねって、思っちゃうですよ。
 でも、キライじゃないんだな。キライじゃないから、時々、パラパラと読むんだな。
 
 萩原朔太郎の詩と最初に出会った、と言うかびっくりしたっつーか、衝撃を受けたのは中学時代の国語の時間。教科書に載っていた……ハズなんだけど、何の作品だったかなぁ。
 中原中也の「汚れちまった悲しみに」はタイトルインパクトで覚えているんですが、「竹」だったか、「旅上」だったか……。なんか「竹」のような気もするんですが、実はそれ以上に詩に対して影響を受けたのが、王道の谷川俊太郎です。

 これも、同じ教科書で初めてであったって位に、詩なんて読まない子供でしたから、もう衝撃。タイトルがツボでしたね。「二十億光年の孤独」。銀河鉄道と被っちゃって、惹かれました。なんて単純。

 その中の「かなしみ」という、短い作品を読んだ時、初めて「作品の世界に飛ばされた」感覚に出会いました。授業中、一瞬世界が変わったようにさえ思う、強い衝撃を受けましたね。今でも大好きなんです。多分、一番好きな詩だと思います。って、そこまで言えばブログのタイトル「遺失物係」がどこから来たものか暴露しているようなもんですね。  

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Q:管理人やブログを一言で表現するなら?
A:閉鎖的(色んな意味で)。

注意書:
・当ブログは管理人Amberが趣味で書いた創作文を中心としています。
・当ブログの内容は総て無断掲載・無断使用の類いは一切禁止です。

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